『骨嚙み』劇場公開決定 / 「『幾多の北』と三つの短編」

先日情報リリースとなりました「『幾多の北』と三つの短編」劇場公開が決定致しました!
こちらのプログラムにて、『幾多の北』(長編/山村浩二監督)『ミニミニポッケの大きな庭で』(幸 洋子監督)、『ホッキョクグマすっごくひま』とともに短編3作として『骨嚙み』も上映されます。


短編アニメーションはなかなかそれ単体では劇場公開が叶いませんが、このような機会をくださいましたシネフィル山下泰司さんありがとうございます。山下さんご活動や音楽/映画への幅広い執筆が楽しめるnoteはこちら。その一部として、本興行に至るまでが公開されています。
東京での上映は、名画座の老舗、池袋の新文芸坐を皮切りに、まずは2023年1月27日(金)〜29日(日)の3日間限定公開です。4Kプロジェクターと5.1chサラウンドの最高のクオリティでご覧いただけます。

そして何と言ってもこの度の上映は、山村監督の『幾多の北』の快挙記念*にて動き出した興行。
*アヌシー長編コントルシャン部門(フランス)・オタワ(カナダ)各長編部門グランプリ


さて『幾多の北』とはなんであるのか。劇場にて公開されるパンフレットでは、ロング・インタビューが掲載される予定ですので乞うご期待ください。幸さんと私のインタビューもしていただきました。それとは別に『幾多の北』を思うとき、〈物語〉とは何かと考えさせられます。『幾多の北』には確かな〈物語〉があると感じますが、そもそも私が〈物語〉をどう捉えているのかという、自身へ立ち返らせる問題へ立ち返らされます。劇場公開を機に、私も『幾多の北』とまた向き合いたいと思います。



幸 洋子監督の『ミニミニポッケの大きな庭で』はhonninmanさんとタッグを組んだまさに狂宴アニメーション。まるで曼陀羅のようで、私自身が幸さんの制作の背景をとても聞きたい者の一人です。フリップブックで送り描かれたその制作背景やトークイベント等も乞うご期待ください。東京TDC賞受賞おめでとうございます!『ホッキョクグマすっごくひま』は、12〜13世紀の日本の絵巻物「鳥獣人物戯画」に触発された「海獣人物戯画」のワンシーン・ワンカットアニメーション。CASIOトルコ温泉さんの音楽もにぎやかで楽しい一作です。


その他、公開に際して寄せられた応援コメントはこちら!
(公式ツイッターや公式webで公開されていますが、ここでも転載させていただきます。)

各作品の出来栄えに与り、拙作の劇場での公開を前に、嬉しさしかありません。少し足のすくむような思いもありますが、劇場で見ていただける機会がとても嬉しいです。それもこれもあれも、このような機会をくださった皆様、見にきてくださる方あってのことだと思います。チケットの販売は上映1週間前9:00よりオンライン・劇場窓口で販売開始。3日間会場の新文芸坐にいると思います。お会いできますこと楽しみにしております。


なんとなんと、あのライムスター宇多丸さんのTBSラジオ「アフター6ジャンクション」に出演させていただきました!
作品のメイキング、日比麻音子さんの音声ガイド制作や、1/27〜池袋・新文芸坐での同作を含む上映「『幾多の北』と三つの短編』について。緊張しましたが、宇多丸さん日比さんとご一緒できて光栄でありがたくって楽しかったです。


***
音声ガイドといえば、先日ある機会があって東京大学先端科学技術研究センターバリアフリー分野福島智先生(は、3歳で右目、9歳で左目を失明し、18歳のときに特発性難聴で失聴し全盲ろうとなられた方です)が、おっしゃられていたことをこのプロジェクト後に知る機会がありました。それを今回の「音声ガイド制作プロジェクト振り返り」を通してお伝えしたかったのですが、触れることができなかったので、ここで少し書いておきたいです。今回ありがたいことに、日比さんに音声ガイドを制作していただきました。そのことで、「音声ガイドとは?どんなルールや時制があるのか、色の概念は入れていいの?」など、基本的なことから、映像とはなんだということまで、日比さん、シネマチュプキタバタ支配人の平塚千穂子さん、ブランドコミュニケーターの石井健介さん、バリアフリー活弁士の檀鼓太郎さん、構成作家の古川耕さんとのディスカッションのなかで、知ることができました。音声ガイドがあるから、自分の作ったアニメーション映画も、目が見えなくても耳で観てもらえる、そんなふうに感じていました。

その後、先ほどの福島さんがおっしゃられていたことの理解を自分なりにまとめると、(視覚や聴覚障害を意識して作ったものであったとしても)それはやはり違う作品で、映画なら映画、絵画なら絵画をそのまま伝えられると思ってはいけない、必ずそれは別のものであり、別の作品である、ということを知っておかねばならない、ということだと思います。

なので、音声ガイドを初めて作れて嬉しかったですし、これからの/これまでの作品も作りたいと思いました。その一方で、偽親切を勝手に押し付けていないか、自分がいい気分になるためにやっているのではないか、ということをちゃんと点検したり反省したりしていたいです。

そんな考える機会をくださった福島智さんと、福島さんの母親、二人の実話にもとづく物語、映画『桜色の風が咲く』が公開中です!
絶対にシネマチュプキタバタで観るのだ!!とチケット争奪に燃えています。
(チュプキ公開日程:2/2(木)より上映開始(日本語字幕付き上映:2/2~2/15))

■作品タイトル:『幾多の北』と三つの短編
■上映劇場:新文芸坐(豊島区東池袋) 
■劇場上映日程:2023年1月27日(金)~1月29日(日)

■1/27(金)19:30~21:05「幾多の北」と三つの短編 & 21:05~21:35 トーク
■1/28(土)18:30~20:00「幾多の北」と三つの短編 & 20:00~20:30 トーク
■1/29(日)11:45~13:15「幾多の北」と三つの短編 & 13:15~13:45 トーク


※指定席券は上映1週間前9:00よりオンライン・劇場窓口で販売

公式Twitter
■問い合わせ先:wowowplustheater@wowowplus.co.jp
■配給:株式会社WOWOWプラス/Au Praxinoscope(オープラクシノスコープ)
配給協力:株式会社チャイルド・フィルム
tsukamoto様、むらきち様、hara様ありがとうございます。


上映を記念して原画・版画展も開催!



「『幾多の北』と三つの短編」 原画・版画展
『ミニミニポッケの大きな庭で』幸 洋子監督作品
『ホッキョクグマすっごくひま』山村浩二監督作品
『骨嚙み』矢野ほなみ監督作品
『幾多の北』山村浩二監督作品

上記四つのアニメーション作品の原画と版画を展示、販売。

会期:2023年1月20日(金)~3月25日(土)
   1月20日、21日、
   2月3日、4日、10日、11日、17日、18日、24日、25日、
   3月3日、4日、10日、11日、17日、18日、24日、25日
会場 オープラクシノスコープ(世田谷区奥沢7-13-11 金曜、土曜のみ 12:00-18:00)

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最新情報は公式twitterよりご確認ください。

We are pleased to announce the theatrical release of “A Bite of Bone” with “Dozens of Norths” with two other short films!
In this program, “Dozens of Norths” (feature film, directed by Koji Yamamura), “In the Big Yard Inside the Teeny-Weeny Pocket” (directed by Yoko Sachi), and “Polar Bear Bears Boredom” will be screened as well as three short films, “A Bite of Bone”.


Title: “Dozens of Norths” and Three Short Films
Theater: Shinbungeiza / 新文芸坐 (Higashi-Ikebukuro, Toshima-ku, Tokyo) 
Theater Screening Schedule:January 27 (Fri.) to 29 (Sun.), 2023

1/27 (Fri) 19:30-21:05 Screening & 21:05-21:35 Talk event
1/28 (Sat) 18:30-20:00 Screening & 20:00-20:30 Talk event
1/29 (Sun) 11:45-13:15 Screening & 13:15-13:45 Talk event


Reserved seat tickets are available online and at the theater box office from 9:00 a.m. one week prior to the screening.



To commemorate the screening, we are preparing an exhibition of original drawings and prints.
Original drawings and prints of four animated films, “In the Big Yard Inside the Teeny-Weeny Pocket”, “A Bite of Bone”, “Polar Bear Bears Boredom” and “Dozens of Norths” are exhibited and sold.
I will exhibit and sell some of the original drawings and prints of “A Bite of Bone”. This will be the first time for us to show something that is not a reproduction of an original. We hope you will come and visit us.

Exhibition of Original Drawings and Prints of “Dozens of Norths” and Three Short Films

Dates: Friday, January 20 – Saturday, March 25, 2023
   Jan. 20, 21, Feb. 3, 4, 10, 11, 17, 18, 24, 25, and 25
   February 3, 4, 10, 11, 17, 18, 24, 25, and
   March 3, 4, 10, 11, 17, 18, 24, 25
Venue: Au Praxinoscope (7-13-11 Okusawa, Setagaya-ku, Tokyo, 12:00-18:00 on Fridays and Saturdays only)


Yoko Yuki / In the Big Yard Inside the Teeny-Weeny Pocket

Koji Yamamura / Polar Bear Bears Boredom

12/24からはAmazonプライムWOWOWプラスシネフィルにて「山村浩二作品集」公開開始されています。改めて見ると『ひゃっかずかん』などから『幾多の北』は接続があるように感じます。

amazonプライムビデオ内のチャンネル「シネフィルWOWOWプラス」山村浩二作品集1〜3

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