Queer Animation Screening! 2022 in Hiroshima
ひろしまアニメーションシーズン2022特集プログラム
Main Visuals:『Piteous Liaisons』Chloé ALLIEZ, Violette DELVOYE
『Oneself Story 』 Géraldine Charpentier
Curated by me
2022年夏、ひろしまを舞台に新たに国際アニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン」がスタートします。8月17日から4日間開催されるうち19日の特集プログラムでは、LGBTQIA+やジェンダー、女性にフォーカスを当てた2つの短編アニメーションプログラムをキュレーションする機会をいただきました。国内外の短編アニメーション全26作品が上映されます。
同日上映後には、上映作品をより味あうための時間として、クィア/女性について理解を深めていくために、クィア/フェミニズムのご研究をされている清水晶子氏、映画執筆でご活躍されている児玉美月氏をお招きし、トークセッションを行います。観賞後にぜひご参加ください。2019年に東京藝術大学大学院映像研究科において開催してより、遂に「クィア・アニメーション上映会」第二弾!
2022年の夏はぜひ「ひろしまアニメーションシーズン」へ、ぜひご参集いただけますと幸いです。
映画祭の最新情報は公式Twitterより
「ひろしまアニメーションシーズン」特集上映プログラムページ
上映作品の詳細はこちらよりご覧ください。
【特集:社会】上映&トーク「ジェンダー・アイデンティティとセクシュアリティ」
【特集:社会】上映&トーク「女性たちのアニマ」
映画祭プレスリリース
映画祭プログラム
チラシはこちら!
<チラシ>
PDF(高画質)はこちら
<SNS用ビジュアル>
『Oneself Story 』 Géraldine Charpentier
デザイン:yano honami
イベント情報を紹介/共有のご協力賜れますと幸いです。
プログラム概要
近年、質的にも量的にもダイナミックな動きのあるクィア・アニメーション。それに併せて、ますます多様化する〈女性たち〉の豊かなアニメーションプログラムを上映します。LGBTQIA+や女性にまつわる作品を通して、そのインディペンデントで多様な意識や世界をご覧ください。本プログラムでは、上記キュレーションプログラムのうち、<女性>をテーマにした作品の上映を行います。
上映後ミニトーク 出演:児玉美月 キュレーター/聞き手:矢野ほなみ
市民ギャラリーで開催されるイベントでは、上映作品をより理解し、作品に近づくための時間として、ジェンダーやセクシュアリティ、女性について知るために、クィア/フェミニズムの研究および映画執筆でご活躍されているゲストをお招きし、トークセッションを行います。観賞後にぜひご参加ください。(出演第1部:清水晶子、第2部:児玉美月、各回聞き手:矢野ほなみ)
プログラム内容
【特集上映❶】12:10-13:55 「ジェンダーアイデンティティとセクシュアリティ」
【特集上映❷】14:05-15:40「女性たちのアニマ」
<休憩20分>
【トーク❶】16:00-16:50「クィアとアニメーションを接続する」清水晶子
【トーク❷】17:00-17:50 「クィアシネマと〈わたし〉」児玉美月
*各回聞き手 矢野ほなみ
※上映会場とトークイベントの場所が異なりますのでご注意ください。
※本イベントのトーク部分には手話通訳が入ります。
※全ての作品に日本語字幕がつきます(バリアフリー字幕ではありません)
場所・日時
日時 / 2022年8月19日(金)12:10~17:50
場所 / ひろしま国際平和文化祭 ひろしまアニメーションシーズン2022特集プログラム
JMSアステールプラザ 上映プログラム / 中ホール、トークプログラム / 市民ギャラリー
定員 / 中ホール547席(車いす席3席)、トークイベント 60名程度(予告なく変更になる場合があります)
入場料 / ひろしまアニメーションシーズン2022にチケット情報をご覧ください
中ホール施設案内 / ギャラリースペース施設案内
https://animation.hiroshimafest.org/
トークゲスト /第一部「クィアとアニメーションを接続する」
清水晶子(しみずあきこ)
東京大学大学院総合文化研究科教授。フェミニズム/クィア理論。著書に『Lying Bodies: Survival and Subversion in the Field of Vision』(Peter Lang Publishing)、『フェミニズムってなんですか?』(文春新書)、『読むことのクィア—続 愛の技法』(共著、中央大学出版部)、『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(共著、有斐閣、9月出版予定)など。
トークゲスト /第二部「「クィアシネマと〈わたし〉」
児玉美月(こだまみづき)
映画雑誌『キネマ旬報』で星取りレビュアー担当、『映画芸術』で女性たちによる座談会を連載中。共著に『反=恋愛映画論』(ele-king books、2022年)、『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)がある。分担執筆に『アニエス・ヴァルダ——愛と記憶のシネアスト (ドキュメンタリー叢書)』(neoneo編集室、2021年)、『フィルムメーカーズ21 ジャン=リュック・ゴダール』(宮帯出版社、2020年)など多数。そのほか、文芸誌『文學界』、批評誌『ユリイカ』などに寄稿。
問い合わせ / queer.animation201q(a)gmail.com
本プログラムの最新情報はTwitterにてご確認ください
@AnimationQueer / https://twitter.com/AnimationQueer
キュレーターステイトメント
クローゼットから出てこようとしたまさにそのとき、テレビに映る同性愛嫌悪の暴力を目の当たりにして再び戻っていく少年や、気まずい食卓で断絶された母と娘の会話。生理が来ることがこの上なく悲しくて辛い経験と感じることや、同性愛・トランス嫌悪の暴力から逃れてもなお社会的孤立に襲われること。社会や言論で戦うこととは別にして、スクリーンのなかでのみ語りうることがあり、紙の上で自己と向き合い、戦う表現があること。それすら抑圧された社会があること。わたしたちはどれだけ十分に、強く、居られるでしょうか。
この度のキュレーションプログラムでは近年の作品を中心に、性的マイノリティやジェンダーの観点から、アニメーションの可能性を力強く感じさせる作品を選びました。しなやかに道を切り開く性的マイノリティや女性たちの表象は、スクリーンのなかで豊かに動き、複雑で自由な生き方を謳います。人の数だけ性のあり方があり、恋愛だけが関係のすべてとはいえません。社会から押し付けられる規範のなかで無意識にそれに応えてしまうことへの想像的批判のモーメントや、アイロニックでユーモアを持って女性の力強さを描く作品など、他者とまなざしをともにするための共感を呼び起こす、斬新で愛おしい、ジェンダーアイデンティティとセクシュアリティ/女性のための短編アニメーションをご覧ください。参加作品、作家の皆さまに心から感謝申し上げます。
I would like to thank all the participating film & artists from the bottom of my hearts!