Annecy 2

Annecy 2日目

短編Official 2を鑑賞。初Bonlieu。
日本からはひらのりょうさんの『ガスー』が出品されているプログラム。
気になった作品。

Babicino seksualno zivljenje / Urska Djukic, Emilie Pigeard
スロベニアの作品『Babicino seksualno zivljenje』は、女性と夫婦間や性暴力の問題について、子どもと動物や暮らしの視点から20世紀前半のスロベニア女性の地位を物語る。かわいい見た目の反面、とても重く、鑑賞は痛みを伴う内容。映像の自由でエネルギー溢れる画面が、ある地点から心の壊れてしまった女性、そして、それでも人生は続いていく(続けた)生き様に触れる。

パートナー間における性暴力の実話を、表現として子供に託すのはなぜだろう。心が引き裂かれる思いで鑑賞した。

『2台のトロンペットのための歴史』(Histoire pour 2 Trompettes / Amandine Meyer)
シノプシス:女性として、また芸術家として成長するための重要な段階を物語として明らかにした、親密な物語。

拝見したことのあった作品だったが、スクリーンで見るとまた異なった印象を受けた。水彩で描く水を扱う物語。
最初の印象では、女性は恋をして産んで育てて…ということが描かれていると思っていたが、二度目では、その過程に思いも寄らないささやかな展開の丁寧な積み重ねがあると気が付いた。意外性と驚きがあり、ある種の成長物語であっても決して甘すぎない監督のアイロニックな視点を感じた。そこに同居する作品の祝福とのバランスが絶妙だった。

Krasue / Ryo Hirano
タイのガスーというお化けとヤクザが出会う、一晩のハラハラサスペンス。
オチでは会場から笑い声と拍手が起こっていた。
この朝一のボンリウのプログラムでは、コンペ作家は会場前方で上映前後に手を振る役割があり、ひらのさんの緊張が自身にもうつるような感覚で拝見。私は金曜日朝なので今から緊張している。


次のプログラムではCommissioned Films in Competitionを拝見。こちらが一番心に残った。

世界中の商業/委託作品のアニメーションを上映するプログラム。CMやオープニング、MV。ある1日のうさぎを追うモキュメンタリー形式のストップモーション。動物実験によって損なわれていく動物への痛烈な批判。

その後は、映画祭主催によるアヌシー城で監督同士で知り合うための時間があり参加。景色がとても美しく風が心地よかった。

せっかくの機会と思い、映画祭期間中はできる限り積極的に話しかけたり、挨拶をしている。


夜は『幾多の北』の記念、MIYU Productionsのパーティーにて、ついに山村監督と合流。山村先生は本日いらしていたけれど、なかなか出くわせず。映画愛溢れる方々が集い、そして旧知の友人たちと再会するような光景は希望的で、作品が人をつなげる様に胸を打たれた。山村監督がキャリアの中で積み上げてきたものは、作品だけでないことを目の当たりにする。作品の背後にある人々と歴史を感じる時間だった。
山村監督の初の長編『幾多の北』、ほんとうにおめでとうございました。

深夜のアヌシーの夜道は、怖いのではないかと緊張していたけれど、同じ方面の人がぞろぞろと歩いていているので少し安心できた。

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