クィア・シネマ・スタディーズ刊行(2021/11/10)

2021/11/10刊行の『クィア・シネマ・スタディーズ』菅野優香 編著(晃洋書房)に、共著者として参加させていただきました。
私は商業的流通や必ずしも売れることを目的としない個人主義のスタイルにおけるクィア・アニメーションについて書きました。
紹介したいクィア・アニメーションも多数あったのですが、別の機会に譲ることにしました。
クィア・アニメーションをスクリーンで上映できる機会も窺っておりますので、今後とも、創作の傍ら、研究を続けていきたいと思います。

詳細は以下の通りです。(以下引用)

作品や表象のなかで、不可視化され、無視され、隠蔽されてきたものは何か。
それらを「クィアなもの」としていかに再発見できるか。

序章 
クィアとシネマをめぐる思考と実践【菅野優香】

第1章 
クィア・シネマの歴史【菅野優香】

第2章 
アメリカ合衆国のゲイ解放運動の表象に向けて【河口和也】

第3章 
溶け込まずに生き延びること【長島佐恵子】

第4章 
崩壊へと横辷りする世界【出雲まろう】

第5章 
レズビアン青春映画としての『櫻の園』【赤枝香奈子】

第6章 
ゲイ男性と結婚・恋愛・家族【前川直哉】

第7章 
SOMEDAYを夢見て【久保 豊】

第8章 
スクリーニング/アウト・ディスアビリティ【井芹真紀子】

第9章 
『東京ゴッドファーザーズ』におけるトランス女性表象と「エイズ」の語【宮本裕子】

第10章 
クィア・アニメーションの可能性【矢野ほなみ】

第11章 
ビート ゴーズ オン【秋田 祥】

出版年月日 2021/11/10
ISBN 9784771035539
判型・ページ数 A5・196ページ
定価 2,530円

内容説明

ジェンダーやセクシュアリティの規範性やカテゴリーの境界線を問い直す概念としての「クィア」は、LGBTブームのはるか以前から、映画文化を通じて日本に流入し、その地平を広げてきた。
作品や表象のなかで、不可視化され、無視され、隠蔽されてきたものは何か。それらを「クィアなもの」としていかに再発見できるか。
あつかう地域や新旧問わず、幅広い作品を様々な方法論で論じた本書は、クィアとシネマをめぐる思考と実践のアーカイヴである。


「フェミニズムやゲイ・レズビアン・スタディーズを土台に、ジェンダーとセクシュアリティの問題を人種や階級、障害といった他のアイデンティティや生の様態との関連において再配置したクィア・スタディーズを映画研究に接続することを本書は目指している。接続とは、映画研究とクィア・スタディーズの融合ではなく、映画研究へのクィアな介入と、クィア・スタディーズへの映画的介入という、いわば「二重の介入」のための接触を意味している。」
(序章より)

晃洋書房公式ページ

I have been invited to participate as a co-author in the book “Queer Cinema Studies” edited by Yuka Kanno (Koyo Shobo), published on 10/11/2021. I wrote about queer animation in the style of individualism, not necessarily aiming for commercial distribution or sales. There were many queer animations that I would have liked to introduce, but I decided to leave that for another time. I am looking for opportunities to show queer animation on the screen, so I will continue my research while I create. It will be published in Japanese only.

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