絵本「タイ長とプチ吉と雲の上の村上海賊」

2023年に制作をしておりました村上海賊の絵本がいよいよ完成しました。ほんとうにうれしいです。
2/26日より銀座ロフトで店頭販売開始、ECサイトでは2024年2月26日 から順次発送予定となっています。

今治市の方々、株式会社エースクリエイティブの皆様、鴫山様、岩畑様、佐藤様、編集の三須様、村上海賊の解説文をくださった田中様、シナノ印刷様、とりわけ波頭様と秋山様に感謝申し上げます。

本作は、2022年に制作した今治市村上海賊の案内人としての「タイ長」の物語です。

はじめての絵本制作で、まず最初にアイデアを練って、文章を書いて、それからイメージスケッチを描いて…

少しずつ、ちょっとずつ、その輪郭が浮かび上がっていくような工程でしたので、原稿を作って、1ページ1ページ色を塗って、版を組んでも、ほんとうに本になるのかなという実感は持てずにいたのですが、いざ本物が届くとやっぱり絵本ができたんだ! と驚きと嬉しさが込み上げました。

制作の途中は、アニメーションを作る過程と同じように紙を前にして、やはり自分のできなさや、つくるおもしろさとそのイメージが表現できない自分への失望を繰り返すことでした。でも、一緒に制作してくださった方々の応援に後押ししていただき、できる限り一生懸命作りましたので、現物が届いたときには不安や緊張と、現物を手にしてからは、飛び上がるほど嬉しかったです。

絵本制作の途中私の体を流れる時間も何処か違っていたので、気持ちが後になって追いついてきたような感覚になりました。


絵本「タイ長とプチ吉と雲の上の村上海賊」では、風景のなかにタイ長と相棒のプチ吉と友達のたろちゃんを見つけていくように作りたかったです。そうしたら雲のうえでもっと大きなものとつながっているんだろうなと思いました。

今治市村上海賊のキャラクターを作っていくときに、タイ長は過去の人物がモチーフなのではなく、今を一緒に生きているイメージがありました。そこから、タイ長はあの能島が落とす日陰で小舟を出して釣りをしているんだろうな、とか、相棒がいてとるに足らないことで悩んで冒険して、そして時々友人を訪ねて一緒にほうろくを食べているに違いない、などさまざまなイメージが湧いていました。

制作にするにあたり、さまざまな絵本を改めて読んだり、友人の勧めから石井桃子さんの本を読んだり、児童文学や絵本の世界の奥の深さとそこに広がる豊かさを感じました。
特に現在アニメーション制作している『エリ』のプロデューサーである山村浩二監督が、スタジオで日々制作されている絵本を間近で見ながら、あの原画の美しさと魔法のように真っ白な紙の上から解像度無限の世界が広がっている様子を見られる機会に恵まれていましたので、ぜんぜんに及ばないのですがその工程を自分も体験しているようで楽しかったです。

2023年は新作アニメーションの方が思うように進まず、どこかなんにもできなかった一年のように感じていました。

それでも、絵本を通して自分の人生の代わりに新しい時間を生きてくれるひとたちを作れたのかもと思うと、嬉しくなりました。

絵本制作に際し、校正の助言を授けてくれた葵ちゃん、山下泰司さん、企画からお手伝いいただいたあきさん、実際的なアドバイスをくださった山村浩二監督、早苗さん、心から感謝しています。

もし見かけましたらぜひ、お買い求めいただけますと幸いです。

これを機会にタイ長たちのグッズ制作もいただきました。
銀座ロフトで行われている愛媛の物産展で店頭販売もいただけることになりました。3/2には原画とともに私も在廊します。もしよろしければ遊びにいらしていただけますと幸いです。



銀座ロフト販売会】
2024年2月26日(月)~ 3月17日(日)
サイン会:3月2日(土)14:00~16:00
webサイト

【購入先:発送予定:2024年2月26日 から順次発送】

https://imabari.official.ec/items/81997395

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

またお会いできますこと、楽しみにしております。

詳細等は下記SNSなどでもお知らせさせていただきます。

もしご興味ございましたらご覧いただけますと幸いです。

【今治市テレビ広報番組『i. i. imabari!#瀬戸内の新しい風 ~駆ける×イマバリ!~』】
制作:南海放送さま

絵本記念に合わせてLINEスタンプも作らせていただきました。

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